「できたぞ」 その言葉とともに、つぶっていた目を開く。 目の前には鏡が。 ……自分でいうのは変だけど、正直綺麗だとおもった。 今までおさげっていう髪型にメイクなんて、一度もしたことがなかった。 そんな私は、地味子でもなく、ダさ女でもなく、ようやく、 可愛らしい女の子 に、なれた気がした。 ピンク色の宝石がキラキラと輝くヒールをはき、準備万端。 ステージでは、司会者の声が。どうやら、ミスセレが始まったらしい。