私の髪をアレンジしていく手はどこか慣れていて、あっというまに今時ヘアーに。


「すゴイ…」

「いつも、妹の髪を結んでやってるからな」


へぇ…妹がいるんだ…


クイッと顔を斜め上にする。顔が近い!!


「顔真っ赤だけど、どうかしたか?」


妖しげな笑みを浮かべ、メガネをはずす。


メガネがないと、何にも見えないんですが!!


そんな私の叫びを無視し、
私に綺麗な色とりどりのメイクを重ねていく。