「8:55だぁー!! お前は時間の感覚がなさすぎる!! 」 「…ごめんなさい。」 あー。朝からまたお説教か…。 「まったく、お前はなぁ―」 長い先生のお説教は全く耳に入ってこなかった。 「分かったのか?! 」 「はい…。」 全く聞いてないけどね。 「もういい。早く席に着け。」 「はーい。」 先生のお説教から解放されて自分の席に着く。 ブーッ、ブーッ。 携帯がポケットの中で震えた。