「まぁね。そのころは誰も『寄せ付けない。』って雰囲気ばりばり出てたからね。寄りつく女子もいなかったってわけよ。」
お弁当のおかずを食べながら話している千咲。
「ふ~ん。そんな感じだった将って。」
将は、赤茶色の髪に、両耳にはピアスが空いている。
遅刻から始まった1日も終わり下校時間になっていた。
「じゃあね。優亜。」
千咲はバイトがあるから先に帰って行った。
「うん。また明日ね。」
手を振り返し、あたしも帰る準備をした。
「よし!! 」
今日は、“WISH”の出演するバラエティ番組があるから、それまでにお風呂とか済ませなきゃ♪
学校を出ようとしたら、その前に、将と石田さんが仲良く手をつないで歩いていた。