一時間後、五十嵐が私の部屋の玄関先まで送ってくれた。

「あのー‥なんかご迷惑をおかけしましたー」
とりあえずお礼を言う。

「別にー、お前の寝顔見れたし。」

「えっ?」

「寝顔も可愛いかったよ?」
「っ‥!」

「まぁ、寝顔よりもキスしてる時の顔の方が可愛いけど。じゃあな、ちゃんと安静にしろよ?」

あぁ、もう。この人は意地悪なのか優しいのかわからない。