「ちょっと、2人ともっ」

が、2人は行ってしまった。
「ちほちゃん、一緒に帰ろうよー」

「えー、やだよー。遊びたいもん。それにりほの恋も今日進展するかもだし!」
ちほちゃんまで‥

私はなるべくばれないように隅っこの日陰に移動する。
で、体育座り。

あいつが私に気づきませんように。
変なことになりませんように。

うつむいて、目をつぶってとにかく願う。
「りーほ、すねんなってー‥あ、琴音ちゃんたち戻ってきたよ?」
「ほんと?」