「ねぇ、離して‥」

「やだ。」

「だって人たくさんいるしそれに」
私の言葉をさえぎる。

「いいじゃん。俺もう我慢の限界だし。」
それから私の耳にそっとキスしてからささやく。

「チューしていい?」
私の顔がばっと熱くなる。

「怒るよっ?」
私はそれを隠すためにわざと彼を睨む。
「照れちゃって。可愛いな。」

私は彼の身体を最大限の力で押し返す。
でないと、そのまま彼に溺れてしまいそうだったから。
「私バイト中なのっ‼」
「えー。いいじゃん別に。それに休憩してたじゃん」