と、横に人の気配。
顔を横に向けて腕の間から覗く。

かがんで私の顔を覗きこむ五十嵐と目が合った。
「わっ‼五十嵐くん‥」

私はばっと顔をあげる。
「名前で呼べって言ったじゃん。」

「‥‥」
「疲れてんの?」

「別に‥」
やばい、なんか変に意識しちゃって‥
顔が赤くなるのがわかる。

「顔赤いけど。」
そう言ってニヤリと笑う。