「だから?」

「だーかーらー、この状況おかしいって言ってんのっ!」
私の我慢の限界。

知らない男子だから優しくしてやろうと思って今までおしとやかで静かな女の子のフリしてたけど、もう限界だ。
声を荒げ、思いきり彼を睨む。

ふん、これでちょっとは‥

「‥っ‥!なにするのっ?」
彼は私のあごをくっと強引に持ち上げ、笑う。

「かわいいんだから。」