というわけで、早速さっき織花ちゃんからきいた番号に電話をかける。
着信音。
ガチャ。
「はい、もしもし」
若い男の人の声。
「あ、あのっ、バイトの件で‥」
「もしかして、織花のいとこの‥」
「あ、はい。井岡りほです。」
「きてくれるの?よかったー、助かります。俺、篠崎陸。高2で、織花とは同じクラス!年近いよね?」
「はい、高1です。」
「じゃあ困った時なんかは頼ってください!うち家族で海の家やってるからさー、俺も働いてんだ。」
「よろしくお願いします。」
「はーい」
なんか、感じのいい人だな‥
優しいし。
私は早速、明日から働くことになった。