「五十嵐くんのこと好きなんでしょ!だから他のは振って‥」
「ばっ‥違うし!」

「じゃあなんで五十嵐くんは振らないの?」
「別に。告白されてないし。しかもあいつは本気じゃないでしょー」

そうだよ。
あいつなんか‥
告白されたらそっこー振ってやるし‥

でもちほちゃんの言う通りかも。
だってほんとにあいつが嫌ならもっと拒んでるはずだ。

「まぁ、ゆっくり悩めばいいと思うよ」
ちほちゃんが言う。

「ん、そうだね。ありがと。」
そうだよね。
別に今答えをだすこともない、か‥

私たちはその後、思いきり文化祭を楽しんだ。
恋もいいけど、友達と楽しむのも大事だ。
五十嵐や東条くんのことを忘れて、ちほちゃんと文化祭を楽しんだ。