「はい、よくできましたー。これからはちゃんとそう呼べよ?」

私は犬かっ!
五十嵐の扱いにカチンとくる。

すると、私の頭におかれた手が私の髪をなでる。
気づいたら、五十嵐の顔が私の耳元にあって。
「ほんとはチュー、して欲しかったんでしょ?」
掠れた声で囁く。

「別にっ」
「俺はしたいんだけど。」
「約束とちが‥ん‥っ‥」

五十嵐の唇が、私の口をふさぐ。