井岡先輩は首を横にふる。

「そんな、だって‥東条くん‥」

「鈍感すぎなんですよ。」
井岡先輩は下を向いたままだ。
まぁ、今まで恋愛対象じゃなかった俺がこんなこと言ってもな‥
別に今日答えをだすこともないか‥

俺は井岡先輩の手首を離す。
「まぁ、いいや。俺、井岡先輩のこと困らせたくないし、どうせ今答えきいたってNOだろうし。でも、俺本気ですから!」

「あ‥うん‥」
井岡先輩はまだちょっと放心状態だ。