「あのさーっ、井岡先輩って俺のことほんとただの後輩としか思ってないですよねー」 俺はそういいながら少し早足になって井岡先輩の前を歩く。 すると、井岡先輩が急に俺の腕を両手でつかんだ。 「ただの後輩じゃないよっ?大事な可愛い後輩っ!」 そう言って微笑む。 「そーゆーとこ、ほんとずるい‥」 俺は小声でつぶやく。 「ん?」 「俺だって一応男っすよ?井岡先輩全然わかってない。」 「‥‥?」 首をかしげる井岡先輩。