「なぁ、キスしていい?」
唐突に五十嵐が言う。

「えっ?なに言ってんのっ!むりっ!学校だし!」
「学校じゃなければいいわけ?」

「そーゆー意味じゃ‥‥んっ‥」
私の返事を待たず、五十嵐は私の口をふさぐ。

誰もいない廊下。
誰かくるかもしれないってドキドキ感。
長いキスになれない私はまた息が苦しくなる。

五十嵐が唇を離して言う。
「可愛いすぎ。」

私は自分の顔が真っ赤になるのがわかる。
「なにそれっ‥」
「照れちゃって。」
五十嵐くんが意地悪そうに笑う。