「あの、衣装の審査で‥」
私がうつむきながら言う。
恥ずかしくて悠希の顔が見れない。

「あー、うん。」

「この衣装で大丈夫‥?審査通らないと、これ文化祭で使えないって聞いたから‥」

「ちょっと大丈夫じゃないかもなー‥」
「えっ?どこかダメだった?」

「じゃなくて、りほが可愛いすぎて。衣装的には平気だよ。生徒会の審査通ったってことで書類に書いとくね?」

「あっ、はい。」
悠希に可愛いって言われてちょっと嬉しい自分がいる。

悠希が書類に書き終わったみたいだ。
悠希が顔をあげる。