‥はぁ、ほんとにこれを着るの?
あー、憂鬱だな‥

と、学級委員が私に声をかけた。
「りほちゃん、悪いんだけど、完成したメイド服着て生徒会室まで行ってくれない?」

「えっ?なんで?」

「文化祭の衣装って、生徒会の審査が必要なのねー。あんまり露出が多いのとかはやっぱ問題じゃん?で、これも審査うけて了解もらわなきゃなの。ごめんね、お願いできる?」

「えー‥ってか私じゃなくても‥」

「それがさー、実際に衣装を着るキャストの中から代表選んで審査するって規定があるらしくて。今この教室にいるキャストりほちゃんだけなんだよね‥」