2日後
私は入塾届をもって再び来ていた

「こんにちわー」

と元気よく扉を開け入る

するとこの間ドアぶつけた人がいた

「あっ君入ったの?」

「はい」

「へ~よろしくね~
俺バイトの坂本ね」

「よろしくお願いします」

「そんな固くならなくていーよ」

「あっはい」

「こないだの方が柔らかかったね~」

「いやーあれは…つい…」

「あんな感じでいーよ」

と笑う
王子くんを見なかったら
かなりときめく笑顔

でもやっぱり
王子くんの笑顔の方がいい

坂本さんには悪いけど

奥から塾長さんが出てきた

「ハルちゃん来たねー」

「……ハルちゃん?」

「あのね、美依さんは…
塾長は生徒に名前付けるんだよ」

と坂本が囁く

あーだから王子くん名前止めて
って言ってたんだ

「へー。あっこれ入塾届です」

「ほい了解」

「じゃあDクラスへどーぞ」

「はーい」