…………pppp
ppppppppp………




「頭いた…ッんも、なんなのよ朝っぱらから」


朝から珍しく家の電話がなった。
昨日飲み過ぎたせいで電話の甲高い音が頭に割れるように響く。




――――ppppッ






たく…朝は寝かせろよっての…

「はいもしもし?」




不機嫌に電話をとった私。




『相瀬さん?担任の樋口です。あなたいい加減学校こなかったら留年ですよ?今日からテストだから。テストだけでもいいから受けに来なさい、もうこれが先生のできるあなたを留年させないための最後の電話で………』

「わかったから、じゃーね」




留年なんか、しようがしないがどうでもよかった。


2年になれたのも不思議なくらいだったのに……。

とにかく私には関係ない。
そういそいそとベッドに身を埋めようとした時だった。







ピンポーン


今度はインターフォンがなる。









面倒だから居留守してやろうと布団を頭からかぶって目を瞑った私だったけど


なり止まないインターフォンに




あぁもう!


なんなのよ?!






頭をかきむしりながら
家のドアを開けた。