そしてつれてこられたのは、きれいな落ち着いた感じのバーだった。
「え・・・?ここ・・・・」
「入って」
そしてそのまま店内に入れられた。
カラーンコロン・・・。
きれいな鈴の音のあと、「いらっしゃいませー」という声が聞こえた。
「いらっしゃ・・・・あれ?ゆうじゃん。
どしたのお前。女の子なんか連れて」
「べっつにー?」
「べつに・・て。こんにちは」
「あ、こんにちは」
いまだ状況がよく理解できていないまま、挨拶をした。
カウンターの向かいにいた人は、大人な雰囲気が漂う男の人で、
愛想の良い笑顔を振りまいていた。
「どしたの。これ」
「いやー。私もよくわからないんですけどね・・・・・」
苦笑いをしながら、はなしてれば、
「ちょっと部屋かりるよ」
といって、男の子は私を引き連れて奥へと通した。
「え、あ、の・・・・?」
恐る恐る話しかけた。ら、くるっと振り向いて