もともと裏通りは、ガラの悪い連中ばっかいる。
ていっても高校生なんだろーけど。
・・・・・・はあー・・。
めんどくさいなあ。
「よくみればお姉さん、カワイイ顔してんじゃん」
そうガラの悪い連中の一人が自分の頬を触ってきた。
・・・・ぶちっ・・・・・。
「いいかげんにしろ。お前ら」
我慢できない。
「あ?」
一人がさっきとは打って変わって態度を変え、にらんできた。
「さっきからしつこいんだけど。なんなの?欲求不満なの?」
そういってやれば、
「なっ・・・・!調子乗りやがって・・・!」
一人が拳を振り上げた。
あ。だめだ。
気づいたら、私は拳を振り上げてきた男の腹を殴っていた。
「・・・うっ・・・!」
男は苦しそうに地面に倒れこんだ。
「なっ・・・んだテメー!!」
もう一人がまた、向かってきた。
それをすばやく避け、また腹に拳をいれた。
「ぐっ・・・」
はあー・・・・。
やっちまったぁー・・・。
これだからイヤなのに。