ついに、僕は彼女を殺そうと思い立った。

いつもの黒い手提げ鞄に、買ってきた長めの包丁を入れた。

あとは、これで彼女を刺すだけだ。

さぁ、僕は僕である為に今日彼女を殺そう!

稲瀬優紀は、僕だけで良いんだ!

僕は自分が既に狂っていることに歓喜していた。