何故だ!?

何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ……!!!!!!!!!!!!!!!!????????????????

何故彼女は、僕を殺せないと言うのだ!?

僕はこんなにも彼女を殺したいのに!!

僕は彼女なのに!!

彼女は僕と『同じ』なのに!!

何故彼女は、僕を殺さない!?

お互いに一つだったからこそ憎み、恨み、殺さなければならないというのに!!!

遠い昔に二人は『同じ』一つの者で、現在では二人に一つが分けられ、どちらかが一人死ななければどちらももうすぐ死んでしまうというのに!!!

何故彼女は!

何故僕は!

お互いを殺せずに存在しているんだ!!?

こんなにも彼女の胸に深々と刃を突き刺して、その奥底に内包された毒々しい色の心臓を手で周りの血管をブチブチと引き千切りながら抜き出し、刃を何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も突き立て、深い深い断罪の十字架を刻み込みたいというのに!!!

何故僕は、彼女を殺さないのだ!!?

「何故だ!!? 君は何故僕を殺さない!!? 僕は君を殺してしまいたいのに!!!」

僕は叫びながら、彼女を睨み付けた。

しかし、彼女はクスリと笑って、血に濡れた手の平を僕の頬に優しく添えた。

「何故って? それはね……」

彼女の甘い声に、僕の体は熱くなっていた。