「祷、別れなさい。」

親友の里奈が、少し怒ったように言う。


「それは、嫌だよ。」
「なんで?浮気されてるんだよ?」
「だって…」

涙が溢れてくる。


こんなに、大好きなの。
たくさん話したいの。
もっと触れたいの。

キミの瞳に私だけを映してほしいの。



それって、わがまま?



「里ッ 奈ちゃッ……」

私たちだけになった教室で泣きじゃくる私を里奈ちゃんは、優しく抱きしめてくれる。

里奈ちゃん、だいすき。