「……あたし、なるべく土日はここに来るよ。

ちぃと一緒にいる」


「いいって。言ったでしょ、同情は無用だって」


「やだ!一緒にいる!」



放ってなんかおけない。


絶対、放置できない。


こんな孤独な人を。


一人で、置いておけない。


ブンブンと首を振ったあたしを、ちぃは目を丸くして眺めて……


ふっと、笑って言った。



「あんまり可愛いこと言うと、食べちゃうよ?」



首を斜めに傾かせて、クスクスと笑う。


あ、人をバカにしてる。


子供がだだこねてるって思ってるんだ。




「食べれないよ。人間だもの」


「はは……そっか、そうだね」


「何笑ってんの、人が心配してるのに!」


「だって、ひなたって、天然なんだもん」


「意味わかんない!」



あたしは立ち上がって、薬の袋を整理しはじめた。


「……睡眠剤がやたらと多いんだけど」


「うん。ちょっとしか処方してくれないから、薬剤師のおねーさんに可愛く頼んだらいっぱいくれた」


……って、笑顔で言うな!