「ごめんな。」


あたしの隣に腰を下ろして龍が謝ってきた。


「ずっと連絡出来んくて……。ほんま最近忙しくて……。」

『ううん。いいよ。』


ほら……、やっぱり忙しかっただけなんだよ。
あたしは心の中でそう繰り返した。


「…ほんまは連絡しよう思ったら出来たんやけど……。」

龍はそう言ってあたしを見た。

え―…?

それって…連絡したくなかったってことなの……?


「せんかった。」

『どう…して…?』


涙が溢れそうだったから、あたしは下を向いて、必死にこらえた。