「ん…?どしたん?」


龍の声が聞こえた。


『…あ、あの…さ…』

「なん?」

『そっちに行ってもいい…?』


あたしはそう言って、龍がいる方を見た。

同じ部屋なのに、別々の布団に寝ているってだけで、すごく龍を遠くに感じてしまう。