そしてすぐに信号は青になり、車は発進した。


しばらく走ると、車はパーキングエリアに差し掛かった。

龍は車を止めてあたしを見た。


『ん?』


首を傾げて龍を見ると、龍が急にあたしの腕を引いて、あたしは龍の腕の中にいた。


『りゅ…龍…///?』


あたしの胸は急な出来事にドキドキが止まらない。


「あれ~唯赤なってない?」


そんなあたしの顔を覗き込みながら、龍は意地悪く笑った。


『だって…っ///』


あたしは龍から顔を逸らした。


「可愛ぇ…(笑)━…唯、俺は2人ん時も仕事ん時も全部唯のモンやで…?」

『え…?』

「さっき唯言ってたやん?2人の時は唯だけのもんやって。やけどな、俺仕事ん時も唯でいっぱいやねんで?」


そう話す龍の息があたしの耳にかかって、ドキドキする。