「でも、慎は亜紀は自分の部屋に寝せる気満々やでー。」

『ほらぁ、亜紀は慎君のとこ行きなよ。あたしのことは心配しないで大丈夫っ。』

「でもー…」


亜紀はまだ納得いかないようにあたしたちを見る。


「ほな、唯ちゃんは俺の部屋に来ればええやん。」


龍君はそう言って、あたしを見た。


『ええ!?でも…っ』

「それいいねっ!!♪」


あたしが何か言おうとすると亜紀があたしの言葉を遮って賛成した。


「これなら、亜紀も慎のトコ行けるやろ??唯ちゃんが1人で寝ることもないしな。」

『だけどさっ━…』

「うん!!唯が龍君の部屋行くならあたしも安心だよ♪」

「なら、ええな。」


あたしの事なのに龍君と亜紀が勝手に話を進めていく。


『ちょっと待ってよ!!あたし、そんな龍君に迷惑かけたくないよっ。』

「迷惑やないで。」

「龍君がいいって言ってるんだから大丈夫!!」


あたしが不安そうにしていると、亜紀がそう言って意味ありげに笑った。

…絶対亜紀別の事考えてるよ…ι