「唯~、そろそろ帰らない??明日学校あるしさぁ。」




亜紀が時計を見ながら言った。






もう12時を過ぎていた。



『そうだね。そろそろ帰らないとね。』



「唯もう帰えんの??」


龍が立ち上がるあたしの手を掴みながら聞いた。


『うん。明日学校あるし。
龍も仕事でしょ??あんまりお酒飲んだら駄目だよ?』


「わかっとるわぁ。なら俺送るで。」


「龍、酒飲んでんだろ??運転はすんなよ。」


慎君が龍を見て言った。


「慎が運転やろ。俺はついて行くだけやて(笑)。」


「なら、慎も泊まれよ。ど~せ龍をここに連れて来るだろ。そのまま泊まればよくね??」


「そうだな。なら亜紀たち送ってくるな。」


慎君はそう言って車の鍵を取り出して立ち上がった。


『「怜さん、お邪魔しました。」』


あたしと亜紀はそろって挨拶した。



「おう。また来いよ。」





「怜、片付けよろしくなぁ。」


龍はそう言って先に出て行った。


「ったく。あいつ唯ちゃんと仲直りすると機嫌いいなぁ。(笑)
俺んち来たときは本当顔怖かったからなι(笑)」



怜さんはそう言って龍が飲んだと思われる大量の空のお酒の缶を片付け始めた。