「ところで、唯ちゃんと龍はドコまでいってんの~??(笑)」



イチャつくあたしたちを見ながら随分お酒がまわって酔っている怜さんが聞いてきた。









『えっ……』



「それは秘密やなぁ~。」


あたしが返事に困っていると、龍があたしをギュッと強く抱きしめた。



「何だよそれ~。
龍は手出すの早いからなぁ(笑)。
聞くまでもないな(笑)。」





怜さんはそう言ってまた別の話を始めた。





『………』



「唯、いらん心配せんでええで。」


龍は黙って俯いているあたしに、怜さんたちに聞こえないように耳元で言った。




『う…ん…っ。』




あたしは笑顔で答えた。










あたしたちはまだキスも何もしていない。







まだ付き合ってそんなにたっていないのもあるけど、








きっと龍があたしに気を使っているんだと思う。











龍は我慢しているのかな…。




それとも…―





やっぱりあたしが汚いから…―??











“龍のことだから…―”











怜さんの言葉が頭から離れなかった。