しばらくすると落ち着いてきて、気持ちが楽になり、体の震えも止まった。



「落ち着いたか?」



龍が心配そうな顔であたしの顔を覗き込む。



コク━…



あたしは黙って頷いた。



『…ごめんね……迷惑かけちゃって……。』

「気にせんでええで。」

『でも……っ』

「大丈夫やから。迷惑とか思わへんよ。」



龍はそう言ってあたしの頭を撫でる。





「唯は1人じゃないで。」

『……。』

「俺は何があっても唯のそばにおるからな。」

『…うん…』



龍はあたしを寝かしつけるように背中をポンポンと優しく叩く。



そしてあたしはまた龍の腕の中で眠りについた。