「行ってきまーす♪」



「気をつけるのよー」



「はぁい♪♪



さ、行こ華音。」



森本は行ってしまった。






よし。



ピンポーン!



「はい。」



「あ…清花さんに



渡して欲しいものが



あるんですけど?」



「え、今学校に行ったん



ですけど…」



「私、今日休むんで



帰ったら渡しといて



欲しいんです!」



私は必死になる



「あら…ちょっと



待ってね?」



ガチャガチャ



ドアが開いた。



「お母さんっ」



「えっ!?」



私はお母さんに抱きつき



思いっきり泣いた。



「あの、あなたの



お母さんじゃないんだけど。


いいのかしら?大丈夫?」



ああ。お母さんの匂いだ。




私はお母さんに事情の



全てを話した。



だってこれが現実だもの


意外にお母さんはしっかり



聞いててくれた…。



「それは…え!?



じゃ、あなたが清花って



ことなの!??」



私は顔がパアッと



明るくなる。



「そうっ!!」



お母さんは困惑している



でも、分かってくれた。



あとはどうやって



信じてもらうか…。



お母さん、大好きだよ?



離れたくないよ。



清花は今苦しいよ…