「うわぁ、斗真なに


森本さん泣かしてんのー

って、そこ清花の席じゃん!?」


あ、やっぱり…



華音もか。



「だろ?来たらこいつ



座ってたんだよ。



意味分かんねー」



ズカズカと華音が



やってくる。



「早くどいてよ、邪魔っ」


ドンッと肩を押された



「っいったぁ…」



私は吹き飛んで地面に



椅子ごと倒れる



「何もしてないでしょうね!?」


倒れた私なんか



ほっといて、机の中を



ガタガタと確認し始める


華音。



あ、華音も斗真も



そんな人間だったんだ?


私は2人のいいとこしか


見てなかったんだね。



周りの奴らも助けよう



とはしないし…



っつぅ!!肩打った。



「華音ー斗真ー



ジュース買ってきたよぉ」



私の姿をした『森本』が



やってきた。