校門前で誰かが立っていた


そのシルエットを確認すると私は、げっと声をもらした


私に気付いたその人は無表情でゆっくり私に近づいて来る


「和弥…おはよー…」


天野和弥、私の幼なじみだ


和弥の横をすり抜けようとしたその時、ぐっと腕を掴まれた


私は叱られた子犬みたいに首をすくめた