「いらっしゃいませ~ 」
カラオケ店に着くと、元気な店員さんの声が耳に入ってきた。
「高校生、4人。フリータイムで」
けーたが笑顔で店員さんに言った
「かしこまりました。」
それに負けじとと店員さんも笑顔で答えたのだった
「どうぞ、ごゆっくり~」
ーーー
カラオケが始まって約30分
私の頭の中を支配するのは、さっきの和斗の態度。
しかも、いつもは私の隣に座ろうとするのに、
今日は横にいるのはみさちゃんだった。
和斗はけーたの横に座っている
…やっぱり。私、和斗に何かしちゃったんだ…
だけど、思い当たる節が無い…
このまま…私が思い出さないと、もしかしたら和斗と別れる事になっちゃう?
……
私が悩んでいると
「大丈夫?美亜。顔色悪いよ?」
風邪でもひいた?とみさちゃんが、心配そうな顔をして私の顔を覗いてきた
「うん?大丈夫だよ?」
皆、楽しんでるのに…心配かける訳にはいかない
「あ!ちょっとトイレ行ってくるね?」
「あ、うん。」
みさちゃんが戸惑った様に返事をしながら、
道をあけてくれた
ごめんね。みさちゃん。
心配してくれて…
そして、私は逃げる様にトイレに入って行ったのだった