「……ふぇ…??」


なにが起こったのか理解出来ていない万優架の抜けた声が響き渡る…。


今……俺の胸の中にいる…万優架。


”もう……無理…。”
この心の声と同時に無意識のうちに、俺は万優架を抱き寄せていた…。


「……頼むから…これ以上煽るな…。」


耳元で、ポソッと呟く…。

こんな事言ったって、どうゆう意味かわかんねぇだろうな…。


案の定、顔を上げわからない時にみせる首を倒す動作を俺にやってみせる…。


………分かってねぇんだろうなぁ…この仕草が俺をどんだけ壊すのか…。