「マジだよ…。ったく、無理すんなっつの…。 ちょっと落ち着いたら、送っていくから…。家…どの辺??」 「……あの…」 「…ん?どうした?」 浅野君の低く少し掠れた甘い声が静かな部屋に響く。 「……今…家に誰もいなくて…。 それで…鍵…も…コホコホ…忘れちゃって…。 だから、家に帰れなくて……。」 ”マジかよ…。”と呟いている浅野君。 少し考えた後、 「…今日俺ん家泊まってけ。」 「……え??」