校舎はあいてないので

技術室の外の水道で待っていた。


「久榴実ー!!ごめんねっ待った??」

「全然♪さっきはどうしたの??」

「ん?あははー。それよりこれから遊ぼうよ。」

「あーごめんっ今日は用事あるから帰りたいんだけど…」

「心友の誘い、断るの??」

「そうゆうわけじゃないんだけど…」

本当に今日は急いでいた。

久々に、お父さんと会える日で約束は17時。

今は16時30分。

急いで帰ればなんとかなるんだけど…

「ごめんっ!!美夏っ!!また今度ねっ」

「逃がすわけないじゃん。」

走って帰ろうとしたら。

「り…璃子ちゃんと香菜ちゃん…」

「逃がすかよ(笑)」

ボコッ

いったー(汗)お腹が…

「楽しいお遊びの時間だよーくるみちゃん」

お父さんが…

「絶対逃げないから、何なら囲っててもいいから、公衆電話から電話だけさせてっ!!」

「だってーどうするー?美夏ー。」

「まぁ…いいんじゃない?逃げたら、あんた殺すからね。笑」

美夏、すごい怖い…


とりあえずお父さんには電話して、また、今度ね、ごめん、とだけ伝えた。