「綾瀬君、どうかしましたか?」


古田は心配したのか
俺の顔をのぞきこんだ。


....近いし...



「なあ、古田の中での俺って何?
 ただのクラスメイト?」


なんでこんなこと聞いてるんだろ?
聞いても意味なんてないのに...



「さぁ?なんなんでしょうね。
 特別なクラスメイトじゃ
 ないですか?」



“特別”....?
他の奴等よりワンランク上ってこと?


「あと、私に初めて
 授業をサボらせた人です。」


ケータイの時計を見ると
もう一限目が始まっている時間だった。


「あ、ホントだ...」