あの後さんざん走り回って
古田を見つけた場所は
隣の空教室だった。


「綾瀬君、どうしてきたんですか?」


泣いていた。
さすがにダメージが大きいよなあれ...


「ゴメン...大丈夫?」


「なんで綾瀬君が謝るんですか...?
 綾瀬君は悪くないですよ...」


こんな時まで真面目なのか...
まぁ、いいけどね。


「じゃあ、なんとなくで。」


は...俺何言ってんの?

古田全然笑わないのに
笑わせようとしてるとか...


「適当すぎですよ。」


「....だよな」


ほらいつも真面目に返される。
やっぱり古田の中での俺って
“バカやってる男子”なのかな?


なんか嫌だな...