「我が敵は地上の王。殲滅すべきは地上界。



   清浄なる業火で焼き払いなさい!!!」




グォォォォォォォォ…!!!!




「パドマ…そなたは馬鹿か?」



「馬鹿かもしれないですね。けれど、後悔はないです。」



「天界は誰が支える…」



「それは、魔界も同じでしょう。」



「フッ…友と共倒れも悪くはない…か」



数刻して、二匹の竜が地上の兵士たちを殲滅し、王を丸呑みしたとき、二世界の王は重なり合うように倒れ、息絶えた。



次世代の王へと変わったあとは、戦争はなく豊かな国ができあがり、人々は幸せにくらしましたとさ。