だ…だめだ…。


「近いっ!!」


うん。悔しいけど警察さん。

めちゃくちゃ近いわ…。


―――ガチャ…


ドアを開ける。相変わらずの静かさ。


ある意味学校とか警察(?)

とかで騒いでる方が楽しいな…。


でもこの部屋はやっぱり落ち着く。


三人用の大きなソファに座ると

色々思い出すな~。



今はお父さんもお母さんもいない。

あたしは引っ越してきたんだ。


少しボロいアパートマンション。


定員3家族、つまり3つ部屋がある。



そのうちの一つがあたしん家。

そして、その隣が………


―――ピーンポーン!


あたしは急に鳴ったインターホンに反応する。


「誰だろう…?」


―――ガチャッ…


ドアを開けた。すると!!


「あっ…!月くん居たーっ!!」


「え…?佳那?」


そう。隣は佳那の家。

お母さんと佳那の二人暮らし。