「まじかよ!!」

「まぁ総長逹がそう言うならしょうがな
いけど」

「確かに可愛いしいいよー」

「……チッ。」

案の定皆さんはいいらしい。しかし…
…私の意識は!?私了承してないんだけ
ど!!

「じゃあ決定だな。お前名前は?」

……私の意見は聞かないようだ。

そう聞かれた私は携帯を取り出した。

その光景を周りの皆は不思議に見てい
る。

カチカチッ…カチカチカチッ。

うち終わった私は前に立ってる総長ら
しき男に見せた。

──────────────────



   能条織羽


  私は帝龍の姫になる気なんてない



──────────────────


私の行動を見た皆は驚いていた。

そりゃそうだ。携帯で文字を打って見せ
る奴なんて早々いない。

「織羽お前……喋れないのか?」

しかし私の前にいる男はすぐに気づいた


こくんと私が頷くと彼は

「俺は神宮龍訝。帝龍の総長だ。よろし
くな織羽」

そう言って優しく微笑んだ。












その時私の中の何かが動いた。