「あ?俺だけど」

さっき私を担いでいた男はそう言った。

「お前が女なんて珍しいな」

そう言って部屋から出てきた男。

……この人も綺麗。赤髪に白メッシュの
髪。緑の目。すっとした高い鼻に大きく
て綺麗な二重の目。

女の私が負けるくらい綺麗…。

じっと彼を見ていると彼がこちらに向か
ってきた。

そして私の前に立つと

「ふーん結構可愛いじゃん」

そう言い出した。

お世辞でも可愛いと言われた私は、思わ
ず顔を赤くした。

「だろ?でもこいつは俺のだから」

男はそう言うと私の腕を引っ張って後ろ
から私を抱きしめた。

「っ…//」