あの後、
「あ、そうだ。メルアド教えてよ。
じゃないと(パシるのに)不便だろ?」

と鈴宮先輩の一言でメールアドレスを交換する事になった。

そしてこの携帯の中には鈴宮先輩のアドレスが…

うわー。うわー。
理由はともあれ鈴宮先輩とメルアド交換しちゃったよ。

一週間ぐらい前は遠くから見ているだけだったのに
今日からパシリだもんなぁー

人生何があるかわかんないなぁ。と驚いていると
メールが来た事をしらせる着信音が鳴った。

こんな夜に誰からだろう?
メールを開けると

『差出人:鈴宮先輩
明日の放課後 2年1組に来い。』

…一体何をさせられるんだろう
ビクビクしながらも返信を打つ。

『宛先:鈴宮先輩
了解です。

お休みなさい。』

先輩、返信返してくれるかなぁ…
ドキドキしながら待っているとあっという間に10分が過ぎた。

やっぱり返してくれる訳ないよねぇ。
よし、寝るか。

布団にもぐろうとしたその時
着信音が…

恐る恐る携帯を見る


…ふふ、ふひひひ
ニヤニヤしながら布団をかぶり

お休みなさい と心の中で呟いた…



『差出人:鈴宮先輩
早く寝ろ。

…おやすみ』