「んで?春菜は?
逃げるんなら今のうちだぞ?
つっても 
逃がす気なんてねぇけど・・・」



それって・・・

選択肢ないって事じゃんか・・・



とか 突っ込みたくなっちゃうけど



「逃げないから大丈夫」



逃げるわけないじゃん。


私の人生の中心には 輝樹しかいないんだから。


輝樹がいなくなったら

私の人生に穴があいちゃうんだよ?



「ったく・・・
ほんとに意味分かってんのかよ・・」


そう言いながら
呆れたように笑う輝樹の表情を見るとね、



輝樹にだったら

私の全部 あげてもいいって思えるんだよ。


浮気とか・・・・

今までの事を考えると



いろんな不安があるのは事実だけど


それでも


離れるより ずっとずっといいって
気づいたんだもん。