やっぱりみんな遅刻はいやらしく、きれいにハモった。
「じゃあ行こー!」
ガチャッ
「はいとーちゃーく。」
「「はやっ!!」」
クロアと黒兎、白兎意外はあまりにも早くびっくりしていた。黒兎、白兎はともかくクロアがあまり吃驚しなかったのには少し意外だったが。
「これどーやるの?」
と、早速クロアが訊いてきた。
「えーと、創造と空間の応用だよー。創造で扉創って空間を使って扉と行き先の空間を繋げただけだよ。」
「すげー!そんな事普通出来ねーよ!!」
「結構簡単なのになぁ。」
実は魔法でどこ●もドアを創るのは案外簡単なのだ。
「皆さん!集合してください!!」
そんな話しをしていたらいつの間にか時間になっていた。
「はい。皆さんちゃんと揃いましたね?じゃあ授業始めます。先ずは魔武器の作製から始めます。えーと、説明をクロアくんよろしくお願いします。」
「え、魔鉱石に魔力を流したら出来る?」
「…………………。クロアくんにしたのが間違いでしたね。えっと、じゃあ華紅夜さん、来たばかりですけど分かりますか?」
「あー、分かりまーす。えっと、まず、魔鉱石の説明から。魔鉱石とは、個人の魔力に反応し、その魔力の持ち主にあった武器に形を変える鉱石です。で、その魔鉱石を使って魔武器を造るんですけど、不思議なことに時々真名ありの武器が出来ちゃうんですよねー。真名ありの魔武器はなしのと違って、真名あり特有の特殊能力があるんですよ。共通だけど、なしの方もあるけどね。後補足で量より質で魔武器は良いのが出来ますよ?」
「………………其処まで詳しく説明しなくてもいいんですよ……。じゃあ、魔鉱石を持って各自魔武器を造ってください。」
そうセシルが言った後、皆で魔鉱石を籠から取って、隅っこの方で集まった。