「あ、二人の苗字何にしよう…………。」


すると、理事長が、


「リリアは名前を変えた方がいいかもしれない。」


「え、其処まで?」


「あぁ。いつ不測の事態が起きてもいいように、念には念を入れておかなければ。」


「……………分かった。」

「白兎と黒兎とは従兄弟だし、苗字は一緒にしておこう。」


「……………よしっ!月代華紅夜にしよう。」


「良いんじゃないか?」


「うん。兎といえば月、月といえばかぐや姫って考えたの。で、其処に漢字当てはめて華紅夜になったってわけです。」


「じゃあこれからは華紅夜な。あ、もう獣人になっておいた方がいい。明日は急すぎるだろうからな。」


「了解!!ほいっ!」


ポンッという可愛らしい音とともに華紅夜は兎の獣人になった……………、つもりだった。


「ねぇ…………、これ兎じゃなくない?」


「完璧に違うな。」


「兎じゃなくて狐?」


「尻尾が九本ってことは………」


「兎じゃなくて九尾狐の獣人になったんだな。」


「自分の尻尾だけどちょーもふもふしてるよー!私このままでいいかもー!!」

華紅夜の九尾狐の姿は、銀髪ロングだ。淡いピンクが光の具合で見える。
瞳は赤に変わっているといった感じだ。因みに、顔の造型などは変わっていない。