「獣人?何となく想像出来るけど…………。何で?」


「急にこんな時期に転入などしたらかなり目立ってしまう。だが、獣人なら怪しまれずに転入出来るんだ。」


「何で?」


「獣人はここ最近やっと差別の廃止が決まったんだ。だから学校に通いたくても通えない獣人が沢山いる。そこで、俺達学園の者達で優秀な獣人をスカウトしてるんだ。だから急に転入しても獣人なら怪しまれないんだよ。まぁ虐められる可能性大だが。」


「そう言うことか。で、制服は?」


「獣人になる件は承諾したと捉えるぞ?」


「あー、はいはい。承諾しましたー。」


「リリア僕達とお揃いにしようよ!!」


「却下。」


「えー。」


「んーと、よしっ!兎にしようっっ!!」


「羽根は?」


「付けません。」


「みゅー。」


「で、白兎と黒兎はどうするの?理事長。」


「あぁ。一緒に学園に通ってもらおうと思っているんだが……。」


「あー。じゃあ従兄弟的な感じでいこう!!」


「そうだな。それが違和感が一番無いな。」


「二人ともこれでいい?」


「いいよー。」


「あぁ。」